ユーロ円(EUR/YEN)はどんな特徴がある?メリットデメリットなど気を付けるべき点は?
ユーロはヨーロッパで使われる統一通貨です。
なんと1999年に誕生したばかりの、比較的新しい通貨です。
FXではEURと表記されることがあります。
イギリスやスウェーデンを除く、EU(ヨーロッパ連合)加盟中の19カ国で使用されています。※2018年現在
米ドルに続く取引量を誇り、第二の基軸通貨と呼ばれる場合もありやりやすい通貨ペアです。
EUの経済規模も、アメリカ経済に次ぐ第2位に位置しています。
国内で最も人気がある通貨ペアと言えば「米ドル/円」ですが、世界全体で見た場合では「ユーロ/米ドル」のペアが圧倒!
取引量トップと2位の組み合わせですから、納得ですね。
ユーロは統一通貨ということで、他通貨と比べても独特な立ち位置にあります。
金融政策や指標は加盟国ごとによって違うため、数も多くなりがち。
複数の国の動きに注目する必要があって迷いそうですが、チェックするポイントを押さえて賢く取引していきましょう。
では、そんなユーロの特徴や今後の見通しについて詳しく解説します。
米ドルならアメリカ、日本円なら日本というように、通常であれば通貨と国が1つのセットになっています。
しかし、ユーロを扱っているのは1ヶ国のみではありません。
EUに加盟している複数の国で使用されています。
統一通貨であるユーロは複数の国からの影響を受けやすく、値動きが不安定になりがちです。
変動幅は、米ドルよりも比較的大きくなる傾向があります。
またユーロ加盟国が多いことによって、ユーロ全体の経済状況の把握が難しく感じられるかもしれません。
相場予測をするためには、ドイツ・フランス・スペイン・イタリアなど主要な国の経済状況に注目しましょう。
多くの国が加盟していると言っても、EUのGDPの8割をこの4カ国が占めています。
中でも経済規模の最も大きいドイツは、4カ国でも強い影響力を持っています。指標は見逃さないようにしましょう。
次点でフランス、余裕があればスペインとイタリアもチェックする方法がオススメです。
また、経済が不安定な国に足を引っ張られてしまう事があります。この為、ユーロは欧州の国々それぞれの影響を受けあっています。
ユーロとドルは密接な関係にあります。
現在の為替市場は、米ドルを中心に回っているといっても過言ではありません。
アメリカの有事には、ドル以外の通貨にも少なからず影響があるものです。
その中でもひときわ大きな影響を受けるのがユーロです。
ユーロは世界でも米ドルに次ぐ取引量を誇る通貨ですから、アメリカに何か悪い要因があった際には真っ先にユーロが買われます。
米ドルを取引しているトレーダーが避難通貨として利用するのですね。
アメリカの経済状況が下降気味のときにも、ドル売りユーロ買いの減少が起こりやすくなります。
ユーロ取引の際には、アメリカの経済情報やチャートもチェックすると良いでしょう。
では、ユーロが含まれる代表的な通貨ペアの特徴を見てみましょう。
代表的なのは、ユーロ/米ドル(EUR/USD)やユーロ/円(EUR/JPY)です。
ユーロ/米ドル
ユーロ/米ドルの通貨ペアは、世界中で一番取引量が多いペアです。
取引量1位、2位の通貨同士の組み合わせですから、通貨ペアの取引量世界1位にも頷けます。
日本で最もメジャーなのは米ドル/円の組み合わせですが、そちらよりも比較的値動きが激しくなります。
アジア時間は緩やかですが、ヨーロッパ時間(15時~)に入る頃に動きが出てきやすいです。
また、特徴の一つとしてトレンドの強さが挙げられます。
その他の通貨ペアと比べても、一度トレンドが決まると、そちらの方向に動き続けやすくなっています。
ユーロ圏や、アメリカの経済状況に大きく影響を受けるため、この2つは押さえるようにしましょう。
ユーロ/円
私たちに馴染みのある日本円ですが、ユーロとの組み合わせには独特な事情があります。
実はユーロ/円自体の取引量は少なく、為替市場ではユーロと円の直接取引は行われていません。
米ドル/円・ユーロ/ドルの組み合わせは存在するため、一度基軸通貨である米ドルを購入し、その米ドルでユーロを購入していることになります。
取引の際にはそこまで気にすることはありませんが、このような事情を持った通貨ぺアは以外にも多数存在しています。
米ドル以外の通貨と日本円の通貨ペアで「クロス円」とも呼ばれています。
上記のような事情から、ユーロ/円での取引では米ドルの動きが影響を及ぼす場合が多いのです。
ユーロ/円での取引の際には、ユーロ圏・日本に加えて、アメリカの動きにも注意します。
また有事の円買いという言葉があるように世界的なトラブルを抱えた時に円は買われやすくなる傾向があります。
この為、何か世界的な問題が起きた時は円高に流れやすくなる事を覚えておくと取引がしやすくなります。
ユーロ/豪ドル
豪ドルとはオーストラリアのお金の事です。FX会社やチャートでは「EUR/AUD」とあらわされます。
以前はオーストラリアの政策金利が高かったため、超低金利のユーロとの組み合わせは非常に相性が良く、長期運用したい方に人気でした。
現在は金利が低くなっており、長期運用としての魅力はうすくなっています。
またオーストラリアは資源国で輸出先として中国との結びつきが非常に強い国です。
そのため、ユーロ/豪ドルはEU各国とオーストラリア、そして中国の動向も見なくてはならずハードルが高めの通貨ペアです。
ユーロ/英ポンド
英ポンドは日本に次ぐ世界4位の取引量を誇り、ユーロ/英ポンドは世界的に見ると比較的に有名な通貨ペアです。
但し英ポンド絡みの通貨ペアは日本では英ポンド/円や英ポンド/米ドルの方が圧倒的に人気があります。
また英ポンドは値動きが激しい通貨の為、ユーロ/英ポンドはデイトレーダーに人気となっています。逆に長期運用には向いていません。
地理的に近いため欧州時間(15時~21時)に活発に変動しやすくなっています。
ユーロ/NZドル
NZドルとはニュージーランドのお金の事です。
オーストラリアと同様に資源国であり、地理的にも近い事から似たような動きをすることが多いです。
豪ドルよりもスワップポイントが高く、スプレッドが広い場合が多いのがユーロ/NZドルの特徴です。
なので短期売買には不向き、スイングトレードの様な中期的な取引におすすめの通貨ペアです。
為替取引の中心は米ドルで、実はすべての通貨ペアに米ドルが密接にかかわっています。
例えば日本でも人気の通貨ペア「ユーロ/円」は「ユーロ/米ドル」と「米ドル/円」の組み合わせで出来ています。
このように通貨ペアの組み合わせで出来るものを「合成通貨」または「クロス通貨」と言います。
どんな通貨ペアにも豪ドルが深く関係しているという事は覚えておきましょう。
逆にユーロ/米ドルのように米ドルが直接かかわってる通貨ペアをストレート通貨と言います。
ユーロ取引が活発な時間帯は当然ユーロが主役となる欧州時間からです。
欧州時間とはヨーロッパの市場が開き活況となる15時~21時の時間帯を指します。
特に世界3大市場の一つロンドン市場が開く17時からは活発な取引がされます。
さらにニューヨーク市場が開き(21時~6時)、ロンドン市場と時間が被る21時~2時あたりは非常に盛り上がります。
ユーロは米ドルに比べると変動が大きめなので特に21時~2時の時間帯は動きを注視するようにしましょう。
第二の基軸通貨とも呼ばれるユーロについて解説してきました。
ユーロは流動性が高く、短期や中期など様々な取引スタイルで始められそうです。
値動きの予想をするための経済情報は、チェックしやすい「外為オンライン」や「DMM FX」がオススメです。
以下はユーロ取引向きの方の要素をまとめています。
・素直に動く通貨ペア(ユーロ/ドル)が良い方
・値動きのある夕方の時間が取りやすい方
・経済情報など複数の国の指標を整理出来る方
・情勢が不安定なのでいざという時に逆に張れる方
ユーロでFXを始めたい方は、特にユーロ/ドルの組み合わせがオススメです。
夕方からの落ち着いた時間帯を狙って取引をすることができます。
デイトレードなど短期取引の場合には、スプレッドなどにも気を配ってみましょう。
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少しでも怪しいと感じたら周りの人に相談したり消費者庁に問い合わせて見てください。
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