FXには多くの専門用語がありますが全てを覚える必要はなく、FXをする上で理解しておくべき用語はほんの少しです。
初心者がFXをする上で覚えておくべき用語を簡単に解説していきます。
◆レバレッジ
FXは通常1万通貨単位からの取引です。米ドルで取引するなら1万ドルから購入できます。
最近では1000通貨からと少額取引に対応したFX会社が増えてきていますが、それでも1000ドルからの取引です。
この場合、必要な資金は日本円で大体10万円ちょっとくらいです。
サラリーマンのお小遣いが月3~4万円程度が平均ということを考えても、さすがに10万円をいきなり投資につぎ込むのは躊躇しますよね。
そこでFXでは、レバレッジという仕組みで少額の資金でも取引が出来るようにしています。
レバレッジとは、FX会社に入金したお金を「証拠金」として最大その25倍までの取引が出来る仕組みです。
FXの日本語名に「証拠金」とあるのは、このレバレッジと言う仕組みを利用するのがFXでは一般的だからです。
レバレッジを利用することで、1000ドル分の取引も4000円程度とお小遣いレベルの少額資金で始める事ができます。
少額資金でも始められることがFXの魅力で、実際副業としてFXを始めているサラリーマンや主婦の方が急速に増えています。
注意点として、レバレッジを利用することで少額でも大きな利益を狙えますが、同時に損失も大きくなる可能性もあります。資金管理に無理のある取引には気を付けましょう。
⇒レバレッジについてさらに詳しく学ぼう
◆スプレッド
スプレッドとは通貨を買う時の値段と売る時の値段の差の事を言います。
FX会社では売値と買値で微妙に違う値段を提示しています。
取引ツールやチャートでは買値をAskと、売値をBidと表示しているところも多いのでこれらの記載があったら買値と売値の事だと思ってください。
この差額がFX会社の利益になり、FX会社に支払う実質的な手数料となります。
AskとBidの差が小さい事を「スプレッドが狭い」と言い、差が大きいことを「スプレッドが広い」と言います。
当然スプレッドが狭い方がトレーダーが支払う手数料が少なく有利になります。
しかし注意点もあります。
FX会社のHPではスプレッドは原則固定と書いてある所が多いですが、注意書きに「何時~何時までの間だけ適用」や重要経済指標発表時などは例外となり、スプレッドが変動する旨が書かれています。
夕方以降など為替の変動が活発になる時は原則固定の範囲外となる事が多いので、FX会社を選ぶときのスプレッドの狭い広いは参考程度にしておいたほうが良いです。
むしろその他のサービスや初心者向けのバックアップが充実しているかなどを重要視しましょう。
⇒スプレッドについてさらに詳しく学ぼう
◆スワップポイント
FXでは日本より政策金利の低い国の通貨を保有することでスワップポイントと言う利益を得ることができます。
日本は世界でも有数の低金利国であり、ほとんどの国が日本よりも政策金利が高いです。
この政策金利の差がどれくらいあるかを参考にFX会社ではスワップポイントの額を決定、トレーダーに支払います。
どの通貨を買うとどれだけスワップポイントが貰えるかは、随時更新されますのでFX会社でチェックをしておきましょう。
例えば、日本の政策金利0.1%とオーストラリアの政策金利1.5%の差は1.4%です。(2018年12月現在)
この差が大きいほど、貰えるスワップポイントが大きくなる可能性があります。
トルコや南アフリカなどでは政策金利が7%台である事も珍しくなく、これらの国の通貨で高スワップポイントを狙った長期運用をする方も多いです。
その中でもトルコの政策金利は、2018年10月頃から、なんと24%と過去最高の数値まで上昇しています!
ただし注意点が2点あります。
1つは逆に日本より金利の低い国の通貨を買ってしまった場合や、高い国の通貨を売っている状態です。逆にスワップポイントを支払う必要が出てきます。
もう1つは長期運用で利益を狙う場合に、為替変動に気を付け無ければならない点です。
スワップポイントで毎日コツコツ利益を得ても、為替の変動でスワップポイント利益よりも大きな為替差損が発生した場合、トータルでマイナスになってしまいます。
FXは平日はいつでも取引が出来るので、定期的に為替相場を確認して取引を続けるか、または一度決済するかを決めるようにしましょう。
⇒長期運用ならスワップポイント
◆ロスカット
為替が予測通りに動けば大きな利益を期待できるFXですが、予測とは反対に動いてしまった場合は損失となる恐れがあります。
そんな損失となる場面でも、口座に入っているお金以上の損失となる前に強制的に取引を終わらせて資金を守ってくれる仕組みが「ロスカット」です。
国内FX会社は必ずこの仕組みを導入してます。
このロスカットがあるおかげでFXは損失を怖がらずに利益を目指すことができるのです。
⇒資金を守ってくれるロスカットとは