
豪ドル円とは?初心者向け通貨の特徴や動く時間は?
豪ドル(AUD)とは名称の通り、オーストラリア・ドルというオーストラリアの通貨の事でFXトレーダーにも人気の通貨です。
オージーと言う愛称で呼ばれることもあります。
ドルと言っても、アメリカの米ドルとは別物ですね。
世界には他にもドルが存在していますが、豪ドルと言えばオーストラリアの通貨です。
ニュージーランドドルと合わせて、オセアニア通貨に分類されます。
オーストラリアは経済成長が著しく、非常に安定している国の一つです、
実際豪ドルについて、みなさんが思いつく特徴と言えば高スワップポイントではないでしょうか。
主要通貨で見てみると、比較的どこのFX会社でも高水準のスワップポイントで提供しています。
長期運用か、初めてならスイングトレードで期間を短くして様子を見てみると良いでしょう。
⇒関連:スワップポイントについて詳しくはこちら
米ドルやユーロなどと比べると、少し毛色の違った通貨として扱われているかもしれません。
地理的な特徴や資源国であることも、豪ドルを把握する上で大切になってきます。
知識不足による思わぬ大損をしないためにもどのような特徴があるのか?今後の豪ドルの見通しは?などもっと詳しく見ていきましょう。

オーストラリアは世界でも代表的な資源国です。
石炭や鉄鉱石、金、亜鉛、原油などの資源が豊富にある、雄大な自然に恵まれた国ですね。
これらの資源と経済、つまり通貨の結びつきは大きいものです。
国の資源輸出への依存度が高いと、経済低迷によって需要が落ち込んだときに、豪ドル相場もマイナス影響を受けやすくなります。
逆に言えば、上記の資源を消費する国々の景気が上向きさえすれば、オーストラリア経済も同時に上昇するということです。
オーストラリアの主な貿易先は中国です。
輸出全体の30%以上を占めているため、中国経済の動向が豪ドルにも大きく影響します。
また、原油などを含めた資源価格の変動自体も、豪ドル相場が左右される要因になります。
輸出が伸びているかや、他国の経済状況をチェックするのが鍵になります。

豪ドルを語る上で欠かせないのがスワップポイントの高さ、でした。
オーストラリアの政策金利は最高値を付けた2008年以降徐々に下がり、2021年現在は逆に世界トップクラスの低金利国となっています。
スワップポイント目的で取引するなら今は豪ドルではなく、新興国通貨である「トルコリラ」や「メキシコペソ」の方が高く人気です。
⇒高スワップポイントで注目のトルコリラとは
⇒人気急上昇中のメキシコペソとは
しかし為替レートの観点から見ると、新興国通貨は価格が下落し続けているので注意が必要になってきます。
今後の見通しが立てにくいことや、財政リスクの高さも懸念されているのですね。
逆に豪ドルは先進国通貨ですから、為替レートは安定しています。
オーストラリア自体が安定成長を続けている国ですので、通貨への信頼度は高く、ローリスク・ミドルリターンな通貨としての立ち位置にいると言えます。
FX取引をする場合はこういった通貨の特徴を押さえておきましょう。

豪ドルは日本時間の午前中に動きのある通貨です。
オーストラリアのシドニー市場は、日本の東京市場より早く開きます。
24時間取引できるので実感はあまりないですが、週末を挟んだ場合に地球上で最も早く開くのがこの市場なのです。
もし、土曜や日曜になにか大きな事件が起こってしまうと、月曜の朝に為替レートが大きく動いてしまう事態が起こり得ます。
そのため月曜に市場が開いて間もない頃の値動きには要注意です。
また、オーストラリアの経済指標の発表も日本時間の午前中です。
オーストラリアに加えて、世界的な政治の発言・経済の動きも確認しておきたいですね。

オーストラリアの経済指標は、他国と同じで雇用統計やGDPの重要度が高めです。
高金利通貨な豪ドルですので、政策金利発表時も注目です。
豪・雇用統計
雇用統計は、オーストラリアの雇用情勢を見るための指標です。
発表されるデータはいくつかありますが、新規雇用者と失業率の2項目が特に注目されています。
オーストラリアだけでなく、他の国でも重要視される指標ですね。
新規雇用者数と失業率では、新規雇用者数の方が信頼度が高いとされています。
予想と結果の2つが発表されるのが特徴で、今後の景気動向にも大きく影響してきます。
GDP(国内総生産)
オーストラリアで期間内に生み出された財・サービスの付加価値の総額です。
国の経済規模を見るのに使用されており、日本でもお馴染みの指標です。
四半期(3ヶ月)ごとの発表で、GDPが伸びていると国自体の成長率を表すとされています。
こちらも雇用統計と同じく、重要度の高い指標です。
RBA(中央銀行)政策金利発表
原則として、毎月第一火曜に行われている発表です。
高金利通貨としての顔を持つ豪ドルですので、政策金利や金融政策に注目が集まります。
金利の引き上げがされると豪ドルは買われやすくなり、逆に引き下げが行われると売られやすくなります。
必ずしも政策金利とスワップポイントは連動する訳ではありませんが、長期トレードを考えている方は、ポイントの受け取り額を考える一つの目安とすることが出来ます。
中国の経済指標にも気を付けよう!
中国の景気の良し悪しは世界中の経済に影響を与えます。
その中でも先述の通り、オーストラリアは中国への輸出依存度が高く、中国の景気動向に非常に経済が左右されます。
豪ドルの動きを予測するときは豪経済指標だけでなく中国の指標もチェックする必要があります。
中国の国内総生産(GDP)
オーストラリアと同じく中国の国内総生産(GDP)は中国の景気判断に非常に重要な要素です。
4月、7月、10月、1月の中旬ごろに発表されます。
中国消費者物価指数(CPI)
消費者物価指数(CPI)とは消費者が買うモノの値段の変動を表わす数値です。
その国の物価の動向を表す数値で数値が大きければ購買意欲の向上・景況感の上向き・インフレ方向に動いていると判断され、通貨が買われる傾向が強くなります。
中国の景気動向を図る重要な指標です。

ここまで豪ドルについての解説を行ってきました。
数年前と比べて政策金利が非常に低くなっている豪ドル円は現在スワップポイント運用には向きません。
通貨としての特徴を生かすなら中長期取引、特にFX初心者の方はスイングトレードをおすすめします。
通貨変動が米ドルと新興国通貨の間くらいの変動の大きさなので、米ドルに比べて大きな利益を狙いやすく、逆に新興国通貨にありがちな急変動が起こりづらいです。
非常にバランスの取れた通貨なのでFX初心者の方におすすめです。

●2021年の豪ドル予想レンジ
豪ドル円:1豪ドル=78.0~86.0
豪ドル米ドル:1豪ドル=0.75~0.8米ドル
●豪ドル見通し
世界経済の回復により2020年に比べ豪ドル高方向となる事が予想されますが、オーストラリア最大に貿易国である中国との関係悪化が豪ドル最大の不安要素です。
ただ米中通商協議が部分合意されたことで、豪中の関係改善もあるかもしれません。
アメリカと中国の動きは世界中の国が影響を受けますが、特にオーストラリアはこの2か国の影響を非常に強く受けるので豪ドル取引の際は特に注意しましょう。
●豪ドル円売買戦略
今年の豪ドル円は買い方向の戦略となります。特に1豪ドル70円台の場合はチャンス。1豪ドル80円半ばまで動いた場合は利確をしておくのがベターです。
但しオーストラリアのカギを握る中国の動きが読めないので中短期取引を繰り稼す事でリスク軽減をする事を推奨。
参考:野村証券:マーケットアウトルック(2021/01/25)

FXを始めるのは簡単です。FX会社のホームページに行き、必要な事項を入力するだけですので最短3分で手続きは終わります。
インターネット上で全ての手続きができるので簡単に手続きが終わります。
FX会社は口座開設費・維持費等、全て無料です。キャッシュバックのキャンペーンをしている所もあります。
開設について詳しくは、
◆口座開設・取引の流れを知ろう
初めての人は、システムが賢く24時間取引してくれる自動売買や無料練習出来るデモトレードを提供しているFX会社を利用することで難しくなく始める事が出来ます。
特に外為オンラインなら上記のほかにも無料セミナーやアプリ、初心者サポートも充実して安心して利用できます!

サイト運営者:松沢 美沙
FX取引歴12年、サイト運営歴4年。
これまでの取引経験を生かしつつ、分かりやすいサイト作りに日々励んでおります。
私自身の取引スタイルは運営者情報にて。サイトで紹介しているFX会社へは登録済みです。
また当サイトでは金融庁に登録されている安心FX会社のみを紹介しております。
認可を受けていない海外FX業者は国内拠点がなく、トラブルが発生しても自己責任となりますのでご注意ください。(※注)日本国内でFX業務を行うには金融庁に登録が必須です。
(金融庁HP:登録等を受けている業者一覧)
●必ず儲かると言った詐欺にご注意ください
必ず儲かるツールやFXで高配当を謳った集金など、詐欺事件ニュースが度々報道され、特に最近はSNSを介した勧誘が多いようです。
これだけ儲かってますとデータを見せて安心させる手口もありますが、収益データなどは簡単に改ざん出来ますのでご注意ください。
少しでも怪しいと感じたら周りの人に相談したり消費者庁に問い合わせてみましょう。