FXのカナダドル円の特徴。米ドルとの相関関係や違い、買い時は?

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FXのカナダドル円の特徴。米ドルとの相関関係や違い、買い時は?

カナダドル円の特徴とは。米ドルとの相関関係や違い、買い時は?

カナダドルってどんな特徴をもつの?

カナダドルは、名前の通りカナダで使われている通貨です。

通貨コードはCADで、米ドルなど他のドルと区別するためにキャンドルキャンディとも呼ばれます。

世界第2位にも登る広大な面積を持つカナダは、資源国通貨としての一面を持っており、様々な傾向が見られるのが特徴的です。

カナダドルは米ドルとの連動性が高い

アメリカの隣国であるカナダは、輸出入のほとんどをアメリカが担っている状態となっています。

そのためアメリカ経済の影響を色濃く受けます。

例えば、アメリカ経済が好調であればカナダ経済も好調、というようにアメリカの好不調が直接カナダに影響するのも見逃せない点です。

そのためカナダドル相場を追う場合は、必ず一緒にアメリカ経済の動向をチェックしておきたいですね。

また肝心のアメリカ経済自体が中国経済の影響を受けているという背景もありますので、結局カナダドルも間接的に中国経済の影響を受けていると見ることも出来ます。

ここではさらに詳しいカナダドル円の特徴と米ドルとの相関関係や違い、今後の見通しについて解説します。

資源国通貨とは?カナダドルの特徴をおさえよう

カナダは世界的に見ても、資源を豊富に有する資源国のひとつと言えます。

石油や天然ガス・金属などの鉱物資源だけでなく、森林資源も豊富で、それらの輸出7割が隣国アメリカという過去のデータもあります。

特に石油の埋蔵量に関しては、全世界の15%を占め、サウジアラビア継ぐ世界第2位の位置に付けています。

そんな資源国で扱われる通貨は、資源国通貨という名称で呼ばれます。

資源国通貨の特徴は、その国が輸出する資源の価格が経済に大きく影響してくるということです。

カナダであれば原油価格が上昇することでカナダドルが買われ、逆に原油価格の下落でカナダドルが売られる傾向にあります。

また先ほど紹介した通り、輸出先の割合を大きく占めているのはアメリカですから、そんなアメリカ経済の影響を受けやすいことも覚えておきたいところです。

カナダドルの動く時間帯

世界中で取引され、24時間動き続けるFX相場ですが、各国の通貨には動きやすい時間帯が存在しています。

日本であれば夜中よりも、日中の経済活動が盛んな時間帯の方が動きやすいことが想像しやすいでしょう。

それと同じで、ニューヨーク市場が活発になる時間帯はカナダドルが含まれる通貨ペアが動きやすいです。

日本時間で言うと大体21:00~1:00頃で、この時間帯はロンドン市場と重なる部分もあり、FX市場が最も活発になる時間帯と言われています。

時間帯で見てもアメリカと隣国である影響は大きく、米ドルが動くときはカナダドルも動きやすいと見て間違いありません。

アメリカとカナダは経済指標の発表タイミングもほぼ一緒ですので、米ドルの動きに追従するようにカナダドルも動いていくことになります。

カナダドルの特徴に合わせた運用例

カナダドル投資はいくらから可能なのでしょうか?運用例と合わせてみていきましょう。

2020年5月現在のカナダドルは1カナダドル=77円となっています。

この場合、1000通貨単位なら3000円程度、1万通貨単位なら3万円程度あれば取引が可能ということになります。(※レバレッジ最大)

米ドル/円だと4000円程度が必要であることを考えると、若干お手頃な印象を受けますね。

ただし米ドル/円や他の主要な通貨に比べて、カナダドルの1日のボラティリティは小さめです。

大きな値動きは期待できないので、デイトレードには若干不向きかもしれません。

アメリカ経済の影響を受けることを利用して、激しく値動きするタイミングを局所的に狙うことが出来れば短期でも大きな利益を狙うことが可能になりますが、その場合は経済指標のチェックや自信のある相場予測は必要になります。

金利の面での魅力も他国と比べるとイマイチな部分がありますから、長期運用に最適とも言い難いですし、取引期間の見極めが重要になってくるでしょう。

カナダドルは相場のことを理解したトレーダー向きと言える通貨かもしれません。

カナダドルで注目したい経済指標

カナダドルの動向を探る上で重要になっているのは、カナダの経済指標発表です。

それぞれ見ていきましょう。

BOC政策金利発表

BOCとはカナダの中央銀行であるカナダ銀行のことです。

BOC政策金利発表はBOCによって決定された政策金利が発表されるもので、カナダの経済状況を判断するのに一番注目されている発表です。

年に8回発表されます。

予想値よりも高い数値が出た場合にはカナダドルが買われる傾向になりますが、逆に予想より低い数値が出た場合は売り傾向になると判断されます。

加・GDP(国内総生産)

経済の授業などでもお馴染みのGDPは、国内総生産のことで、カナダで生み出された財やサービスの一定期間の付加価値を総額として見るものです。

国の経済規模が分かる経済指標ですから、GDPの伸び率はそのまま国の経済成長を表します。

カナダのGDPは四半期ごと(2・5・8・11月下旬)の日本時間で22:30頃に発表されています。

加・消費者物価指数(CPI)

消費者物価指数は、消費者が購入するものやサービスなど、物価の動きを把握するための統計指標です。

総務省から毎月20日の日本時間22:30頃に発表されます。

インフレかどうかを判断する上で重視される指標ですし、金融政策にも影響を与えます。

加・雇用統計

カナダの雇用情勢を調べた景気関連の経済指標が雇用統計です。

毎月第一金曜日(※月初めが金曜日の場合は第二金曜日)に発表されますが、これは経済指標の王様と言われるアメリカの米雇用統計と同じ時間です。

そのため指標の発表時には注意が必要になります。

ただでさえこのタイミングで相場が荒れることが予想される上に、アメリカ経済の影響を受けやすいカナダ経済は、アメリカの動向に左右されやすいことになります。

また、カナダの雇用統計では失業率新規雇用者数が重視されています。

カナダドルはこんな人向け!

ここまでカナダドルについての解説を行ってきました。

スワップポイントの高さにも注目を集めていたカナダドルですが、2024年時点では突出して魅力的とはいえません。

そのため運用するにはFX会社を厳選したり、取引時期を見極めたりする必要が出てきます。

今までであれば、初心者でも持っているだけでコツコツ貯まる中長期をオススメ出来ましたが、2024年5月現在の状況ではあまり始めたばかりの方向けとは言い難いです。

以下がカナダドル向けの方の要素になります。

・FX会社を複数使っていて、スワップポイントの厳選ができる方

・決済タイミングを見極められる方

・経済指標の発表など情報収集が得意な方

アメリカの影響を受けているだけあって、値動き自体は安定していますが、それは逆の意味にとらえれば大きなボラティリティが期待できないということになります。

そのため短期で売買するにしても、経済指標の発表時など、大きく相場に影響があるタイミングをきちんと狙っていくことが重要です。

決済タイミングを逃してしまったときに、潔く手じまい出来るような判断力も必要になってきます。

もし今後利上げが行われたとして、その機会をしっかりと追えるトレーダーや、FX会社を比較してよりスワップポイントの高い会社を利用するなどFX上級者向けのテクニックがあると取引がしやすい通貨と言えますね。

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