株とfxで負けてるのに、とんでもない税金きたんだがみたいなことはあり得る?

株やFXで税金が発生するのは利益が出たときです。
損失の場合は税金は発生しませんが、たまに「株とかfxで負けてるのにとんでもない税金きたんだが」みたいな相談や掲示板でも書き込みを見かけます。
通常ではあり得ませんが、ここではそのような事態が発生しうるパターンをまとめてみました。
●そもそも確定申告をしていない
FXや株で利益が出た場合は確定申告をして税金を払わなくてはなりません。
当たり前のことですが普段会社をやっていて、自分で確定申告をやっていなかった人だと慣れていないことで忘れてしまう場合があります。
そうした場合、今年は大負けしたけど前の年などで勝った分の税金が重加算されてくるなんてことがあり得ます。
税金を払うことは国民の義務で悪質な場合は脱税として逮捕される可能性もあります。
利益がでたら必ず確定申告を行いましょう。
●損失繰越したつもりだった
FXで損失を出してしまった場合、その損失を最大3年間繰り越すことができます。
例えば今年は60万の利益を得たけど去年は70万円のマイナスだった、といった場合は今年の利益と去年の損益を合算して計算することができます。
上の場合は合算でマイナス10万円なので税金が発生しません。
ただ注意が必要です。
この損失繰越を利用する場合は毎年確定申告を行なっておく必要があります。
損失で税金を納める必要がない年でも確定申告を行い、「今年は損失でした」ということを申告しておく必要があるのです。
これを行わないと損失繰越は適用されません。
勝手に去年は大負けしたから今年は税金払わなくていいな、と放置すると上記のように重加算された税金が来てしまいます。
●去年大勝ちしたけど今年の1〜2月で大負けした
確定申告の対象は去年の1〜12月までの利益が対象で、この利益を今年の3月までに確定申告します。
なので去年は税金を納めなくてtはならないほど利益を出したけど、今年の1〜2月でそれ以上の大きな損失を出してしまったという場合、トータルでは損失でも税金が発生してしまいます。
●確定申告前の遺産を相続した
滅多にないレアケースですが、自分がFXをやっていて去年はマイナスだったけど親の遺産の相続の中に親がFXをやっていてまだ確定申告がなされてなかった場合です。
自分のFXはマイナスでも親がFXで大きな利益を挙げていた場合、そちらの税金も払わなくてはなりません。
通常遺産相続に関する税金などは税理士の方などが適切に処理してくれますが、処理漏れや忘れがあった場合に上記のようなことが起こる可能性があります。
相続の場合はどのような資産を相続するのか内訳もきちんと確認する必要があります。
●そもそものFX税金の基本
給料をもらっている人がFXをやっている場合、年間利益が20万円を超える場合確定申告をして税金を支払う必要があります。
損失を出したり、20万円未満nの場合は確定申告をする必要はありませんが、上で示した「損益通算」の仕組みを利用できるように税金を払わなくても良い年でも毎年確定申告は行なっておくと税金対策になります。
税率は20.315%でこれは利益の多寡関係なく一律です。
なんので給料のように収入が多くなるほど税率が上がるといった心配はありません。
またFXは申告分離課税方式なのでFXでどれだけ収入を上げても本業の給料の税率に影響を与えることはありません。
このようにFXは税金面で非常に優遇されているのです。
FXの税金についてさらに詳しくは「FXの税金と確定申告解説」のページにて詳細に解説しています。
●海外FX業者利用は税制優遇は受けられない
FXは税制面で非常に優遇されていますがこれは金融庁に監督を受けたFX会社のみです。
金融庁に申請登録をしていない海外FX業者は適用外になるので注意しましょう。
税率も総合累進課税方式となり、FXで稼ぐほど税率は上がり最大55%となってしまいます。
また本業の税率にも影響するので本業の方の税金も高くなってしまいます。
海外FXはトラブルも多く、自己責任となってしまうので金融庁に監督された国内FX会社を利用するようにしましょう。