FXや株投資で10万円をいかに増やせるか実際にシミュレーションをやってみました
お金を稼ぐためには初期資金が必要な場合が多いです。
ネット副業の場合は種類によってスマホやPC、動画編集機材、イラスト機器などデバイスが必要になるものがあり、投資を始めるには初期資金が必要です。
投資の場合、何の投資をするかによって必要な初期資金が変わってきます。
例えば、不動産投資の場合は数千万円〜の資金が必要で、比較的少資金でできるコインパーキングでも数百万円以上の資金が必要となります。
サラリーマンの副業として一時期不動産投資は流行りましたが、初期資金の問題や空室問題、入居者トラブルなど安定させるのが難しく、資金と時間に余裕がある人以外はあまりおすすめできません。
逆にFXや株の場合は数千円〜の資金で始めることができます。
少額資金で始めることができるのがFXや株の魅力です。
ここではFXや株投資で10万円資金を用意して実際いかに増やせるか?シミュレーションをやってみます。
資金10万円で長期運用してみる
FXも株も少額で始めることができますが、少額資金で大きな利益を狙いやすいFXで資金10万円運用のシミュレーションをしてみます。
<<FXでシミュレーション>>
資金:10万円
取引通貨:米ドル円
目的:スワップ運用
●1万通貨購入
1ドルを150円と計算した場合、米ドル1万通貨買うのに150万円必要となります。
FX特有の如くない資金を担保に大きな取引ができる仕組み「レバレッジ」を最大の25倍にすると6万円で購入することができます。
(→レバレッジについてはこちらで解説)
ただレバレッジを最大にすると為替変動で強制ロスカットを喰らってしまう可能性があるので、10万円の資金を最大限利用してレバレッジを15倍にまで下げます。
(強制ロスカットについてはこちらで解説)
レバレッジを下げることで予想外のロスカットを防ぎやすくなり、長期運用が容易となります。
●1日のスワップポイント益
2023年11月現在、米ドル円を1万通貨購入すると約240円ほどのスワップポイントが得られます。
つまり10万円の資金で月に約7000円のスワップポイント収入を得ることができます。
10万円の資金で年間約8万円の収入を得ることができる計算です。
●為替差損に注意
FXのスワップポイント運用では為替差損を注意しなければなりません。
例えば上記の例の場合、1ドルが150円から149円になった場合、買ったドルの価値が150万円から149万円に下がったことになるので1万円の含み損となります。
月で7000円のスワップポイントを得ても為替差損で1万円含み損を出してはトータルではマイナスとなります。
為替は常に変動しているので一時149円に下落してもそのうち150円に回復していれば為替差損は帳消しにできますので、一時的な為替差損は気にする必要はありません。
ただ為替は生き物なので149、148、147。。。とずっと下がっていってしまう可能性もあります。
為替の変動を見ながら差損がスワップ益を上回りそうな時は一時取引を停止するのも手です。
●柔軟な取引が可能なのがFXの強み
ドルのような外貨を長期運用する方法として、銀行などがよく勧誘する外貨預金という方法もあります。
運用方法としてはFXのスワップポイントと同じなのですが、中途解約が難しいため為替差損の状態になっても止めることができず、また手数料も高いので1年程度では運用益よりも手数料の方が高い場合もあります。
FXの場合は1万通貨運用しても手数料は数十円程度と非常に安く、好きな時に運用を停止・再開することができる柔軟さがあります。
外貨運用するよりもFXでスワップポイント運用する方がはるかに効率的&安全なのです。
●FXの強みを活かすために
上記のようなFXの強みを活かすために定期的に為替相場を確認するようにしましょう。
為替は大きなトレンドとなると1週間で数円の変動をする場合もあります。
為替の動きを見ながら賢くスワップポイント益を積み重ねていきましょう。
<<株でシミュレーション>>
資金:10万円
取引:株
目的:配当益
株式投資の場合、利益方法は売買の差益と配当金(優待含む)です。
売買の差益は銘柄や状況によって変わってきますのでここでは配当金での収益をシミュレーションします。
●10万円以下で買える株は?
株の値段は千差万別ですが、10万円以下で優待権利が発生する株も数多くあります。
2024年2月時点のみんかぶのランキングのデータによるとランキングトップはストリームで、配当利回りは9.17%かつ優待利回りは2.75%です。
以下に出てくる数値は2024年2月21日時点での数値データとなります。
金額、利率は常に変わってきますのでご注意ください。
優待発生数は100株単位で10800円の資金で買うことができるのでこちらの株を買ったと仮定します。
優待利回りは2.75%、配当利回りは9.17%となっているので合わせて11.92%の配当を得ることができます。
つまり1年で1300円に相当する配当収入を得ることができます。
FXと比べて低い利益率ですが、実在する企業を応援するという意味ではモチベーションを保ちやすいのが株の特徴です。
<<全世界株式(オール・カントリー)でシミュレーション>>
資金:10万円
取引:投資信託
新NISAが始まり投資を始める人が急速に増えていますが、特にダントツで人気なのが全世界株式(オール・カントリー)とS&P500です。
ここでは特に人気の投資信託銘柄「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を例に株投資で10万円をいかに増やせるかを実際にシュミレーションやってみました。
2024/3/3時点での1年あたりの利回りは30%を超えてますが、これは最近の急激な株価上昇の影響を受けています。
オールカントリーの平均的な利回りは9%ほどなので、年間で9000円ほどの利益を見込める形です。
オールカントリーやS&P500のように多種銘柄が組み合わされてる投資信託はリスク分散に優れているので、単一株で投資するよりも安全な場合が多いです。
FXや株では10万円の価値に差が出る
FXと株は共通点も多い投資ですが、違う点もまた多いです。
中でも投資金額の価値の差は顕著に違います。
株の場合はモノにもよりますが、一単位元分(100株)買おうとすると数十万〜といった資金が必要になります。
ミニ株など100株以下の株数で買うことができる証券会社も多いですが、単位元に満たない場合は株主優待の権利は発生しない場合が多いので株の魅力が減ってしまいます。
また10万円の資金だと年間で狙える利益も少なめになります。
大きな資金で動かすことが前提の株式投資の場合は、10万円の価値は低めになります。
FXの場合は大体5〜6万円で1単位元分(1万通貨)を買うことが可能です。
これはFX特有の少ない資金で大きな取引ができるレバレッジ仕組みの恩恵ですが、こ仕組みのおかげで10万円の資金でも最大250万円分もの取引が可能隣、大きな利益を目指すことができます。
FXの世界においては10万円という資金はかなり大きな価値となります。
ただレバレッジを高めるほどちょっとした損失で10万円がすぐになくなってしまうリスクもあるので注意が必要です。
10万円の価値を高めて大きな利益を狙うか、レバレッジを下げて(価値を低めて)リスクを減らすかの判断が必要となります。
FXと株投資、10万円で実際に運用してみるならどっち?
FXと株、どちらも一長一短ありますが投資初心者の方は大きな利益を目指せるFXがおすすめです。
今回は10万円という資金縛りをしましたが、ご自身の資金具合でよりリスクを高めて利益を狙うこともできますし、逆に資金を多めにしてリスクを減らすこともできます。
自分に合った運用方法で行っていきましょう。