スプレッドは、簡単に言えば取引にかかる手数料に当たる部分です。
FXでは通貨を買う値段・売る値段に数銭ながら差が出来てきます。
この部分がスプレッドになり、FX会社にとっては利益、FXユーザーからみると手数料という立ち位置になってきているのですね。
当然スプレッドは安い方が良く、数字の間隔と見て「広い」「狭い」と表現されることもあります。
スプレッドはFX会社毎に異なりますし、頻繁に変更もされていますのでこまめなチェックが大切になります。
FXで躓きがちなのがこのレバレッジです。
イメージしにくいのですが、実際には小さな額でも大きな取引が出来るのがFXの特徴でもあります。
ある程度の証拠金を担保として預け入れることで、実際に口座にある資金よりも高額な取引が行えます。
これは怪しいものでなく、利益にも繋がる部分ですので注意して使いたいですね。
どんなことに気をつけていったらいいのか詳しく見てみましょう。
各国では必ず政策金利が決められています。
これは通貨ごとに異なる場合がほとんどで、FX取引をすることによって金利差が生じてしまうことになります。
この金利差を埋めるために支払われるのがスワップポイントです。
金利の低い日本円のような通貨で、金利の高い外国の通貨を買うと差額分のポイントが付くことになります。
通貨を保有しているだけで良いので長期取引等に利用されやすい半面、逆の取引をすると支払う可能性も出てくるため事前のチェックが必要です。
その他にもFX用語はまだまだある
上記では代表的なFX用語についての解説ページを掲載しました。
あくまでも特集をしているのがこの3つのみと言うだけで、FXや投資の専門用語はまだまだ存在しています。
特にFX初心者の方では、初見の用語に戸惑ってしまうかもしれません。
追加でいくつか解説を入れておきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
◆ロスカット
ロスカットは取引中に含み損が大きくなりすぎた際に、強制決済をかける役割をになっています。
強制決済と言っても怖いものではなく、証拠金を多めに用意したり、事前のアラートを設定したりと防ぐ方法が存在しています。
正体が良く分からないと敬遠されがちですが、みなさんの大事な資金を守るための大切な仕組みだと思ってください。
またロスカット基準はFX会社によってことなりますので、事前チェックをしておきたいですね。
◆空売り
空売りはいわゆる「売りから入る」取引のことです。
FXの取引を始める際には、通貨を「買う」か「売る」かを選択する必要があります。
通貨を先に買ってから売る、というのはイメージしやすいでしょうが、その逆はあまり馴染みがありませんよね。
しかしFXでは問題なく売ってから買う、という取引の流れが出来ます。
両方から取引できることによって、円安・円高のどちらでも利益を出すことが出来ます。
◆チャート
FXで利用されるグラフを見たことがある方も多いでしょう。
あれが「チャート」で、通貨の値動きを時間で区切って視覚的に分かりやすく表示してものとなります。
ローソク足を使ったものがイメージしやすいかもしれませんね。
FXだけでなく、株や仮想通貨といった投資全般で利用されるものでもあります。
◆ポジション
新規の注文を行って、まだ決済が行われていない状態です。
「買う」「売る」のどちらからも始めて良いFXですが、後に逆の取引をして決済を行わなくてはなりません。
その決済を行うまでの期間・状態を「ポジションを持つ(持っている)」と表現します。
また取引自体行われていない場合は、ノーポジションとも言いますね。
◆Lot(ロット)
FXではまとまった数量で取引を行います。
ロットは取引単位のことで、通貨によっても異なりますがだいたい1万通貨~という場合が多いですね。
米ドル/円で考えるなら1Lotは1万通貨(1万米ドル)分の取引ですよ、という意味です。
この場合0.1Lotなら1000通貨と少額にもなります。
◆ボラティリティ
ボラティリティは為替変動の幅・大きさを表しています。
通貨の売買で利益を出すFXでは、このボラティリティが大きければ大きいほど利益が見込めます。
しかし同時にリスクも上がってしまうので注意が必要になりますね。
通貨ごとにどの程度のボラティリティが見込めるか?という違いがありますので、取引する通貨ペアを決める際の参考に出来ます。
FXで使われる指標2種類
FXで取引する際にはトレーダーはさまざまな指標を利用しています。
その中でも2つ、FX初心者の方だとぱっと意味が理解しにくそうなものを解説しておきます。
◆オシレーター系
オシレーター系はテクニカル指標の種類のひとつと思ってもらって良いでしょう。
この他にも、後に解説するトレンド系も存在します。
「オシレーター」とは振り子や振り幅という意味があり、FXの用語としては「買われすぎ」や「売られすぎ」を判断する指標として利用されています。
具体的なテクニカルで言えば「RSI」や「ストキャスティクス」「ボリンジャーバンド」が代表として挙げられます。
相場の加熱度が分かるので、トレンドが発生していないようなレンジ相場で役に立つのが特徴です。
◆トレンド系
一方のトレンド系は、その名の通りトレンド相場で活躍する指標です。
トレンド系のテクニカル指標で言えば「移動平均線」や「DMI」などが有名です。
今は上昇トレンドなのか?下降トレンドなのか?を視覚的に指標を使って判定します。
一般的にはこのトレンド系のみでトレードすることは少なく、上記のオシレーター系や他の手法と組み合わせることで分析の精度を上げていくことになるでしょう。
注文と決済
◆建玉(たてぎょく)
はなまるFXではあまりこの建玉という単語は利用していませんが、簡単に言いなおせばポジションのことです。
新規注文を行い約定したあと、まだ未決済となっているものを建玉と言います。
ポジションを保持することを建玉を用いて表現するなら、「建玉を持つ」となるでしょう。
また売買の区別をつけて買いから始まるものを「買建玉(ロングポジション)」・売りから始まるものを「売建玉(ショートポジション)」とも呼びます。
◆エントリー・エグジット
新規注文と決済に絡めて考えるのであればこの2つも押さえておきましょう。
エントリーは新規のポジションを持つことです。
先ほどのポジションを持つという表現と、指している事象は同じことになります。
投資用語では「仕掛ける」とも言うことがありますね。
一度ポジションを持ったらいつかは決済を行わなくてはなりません。
決済することをエグジットと言い、エントリーと対になっていることを覚えておくと良いでしょう。
因みにエグジットは英語を直訳すると「出口」という意味になりますから、それさえ覚えてしまえば随分分かりやすいかと思います。
エグジットにも同じ意味の言葉がFXにはあり、ポジションを閉じるやクローズ・手仕舞うなどとも表現されることがあります。
言葉の数が多く見えてしまいがちですが、どちらも指している事象は1つですので区別しておくと良いでしょう。
FXのちょっと変わった用語たち
FXの基本用語や、投資の専門用語とは一味違った単語もご用意しています。
響きがコミカルであったり、普段目にする言葉であっても何を指しているのか知らないと理解できないものなどいくつか紹介して行きましょう。
◆「キウイ」「コアラ」
キウイもコアラも、果物と動物がぱっと思いつく方が多いでしょう。
FXにおいてはこれらが指しているものが「通貨」になります。
キウイならニュージーランドドルのことですし、コアラならオーストラリアドルのことです。
ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、ニュージーランドといえば国産の果物キウイと、それに似たことから名づけられた国鳥キウイが有名です。
オーストラリアであればコアラが有名なので、すぐ結びつく方も多いでしょう。
このように様々な国の通貨を取引するFXでは、各国の特徴を表した用語で通貨を表現することがあります。
◆「窓」
日常生活でも見かける「窓」は、FXでは少し違った意味合いを持ってくるので注意が必要です。
窓は、ローソク足とローソク足の間に開く空間のことを指します。
チャートを眺めていても間ってどこ?と思ってしまうかもしれませんが、窓が発生するためにはタイミングが重要なのです。
FXは24時間市場が動いていますが、基本的に取引自体は土日休みになります。
このお休みの前後をチャートに表そうとすると、為替レートが大きく変わったように描かれることになります。
この状態を「窓」と呼ぶのです。
週明けの窓が有名ですが、重要な指標発表時など大きく為替が動くタイミングで窓が発生することもあります。
こういった動きを押さえておくことで投資戦略の幅を広げ、勝率アップを目指していきましょう。